NPO法人志民連いちのみやがGoTo商店街事業として企画運営する「商店街活性化3事業」です。
事業の全体概要
志民連いちのみやは、一宮市中心部の商店街とともに活性化事業を20年以上行ってきたが、復興は難しい状態です。しかし商店街に関心を持つ人が増え、市(行政)も中心地の公共路面活用を検討し始めています。
こうした中、(1)広域来街者が多いイベントで消費者・市民ニーズを把握し、(2)商店街の課題解決を目指す「円卓会議」を開催し、(3)地域交流拠点を形成するためのワークショップ(議論)を実施するプランを立てました。
これら作業を通じて、商店街自身にも気づきや発見があり、商店街の交流人口として広域からの来街者を増大させる作業を継続し、持続的な事業実施によって中心商店街活性化を目指す基盤を形成していきたいと考えています。
一宮市中心地の現状と課題
疲弊する一宮市の中心商店街では、来街者は少ない状態です。商店街内部には担い手となる世代が乏しくなっています。他者連携や地域全体のまちづくりとの調整もできていません。名古屋駅まで10分のJR線や道路など利便性が顧客を逃がしています。
他方、一宮市(行政)では中心市街地公共路面の利活用の具体的検討に入りました。若い世代とりわけ子育て世代が少しずつ中心市街地に関心を高め、商店街への興味を深めています。
中心商店街の新たなイノベートへのシーズとニーズは見られるものの、具体的な動きづくりや連携がまだ十分に展開できていないまま、時間が経過しています。
具体的な事業の概要
下記の諸事業を有機的に関連付けて実施していきます。
1) イベント「まちの宮市」での広域来街者の意見聴取と魅力伝達
「杜の宮市」は、市民団体が一宮市の中心商店街とコラボレーションをして、平成13年より毎年春に開催されてきました。全国から4百ほどのブースが参加し、一日4万人の来場者を広域から迎えるアートクラフトフェアですが、コロナ禍でできなくなりました。この大規模集積イベントに替えて、11月からは「まちの宮市」として、十分の1規模の小さな「杜の宮市」を、ほぼ毎月開催し続けるという活動が始まっています。
これに合わせ、「まちの宮市」来場者にアンケートやヒアリングを実施して、広域からの来街者に一宮の商店街に求められているニーズの確認をし、課題の抽出確認をはかります。
また商店街の魅力伝達のため店頭などでの商品陳列販売や来街者との交流の推進をはかりつつ、広域からの来街者に一宮の商店街の良さを伝えていきます。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
⇒ まちの宮市での来街者意見聴取と交流事業
2)市民交流拠点「プリンスアレィ」整備のためのワークショップ事業
中心商店街のほぼ中央にある空地を、地域市民交流拠点として整備するため、広域市民や専門家が集って協議するワークショップを開催し、地域の魅力や課題の気づきを探り、ポストコロナを見据えたプランを整理していきます。
ここはかつて地域の味噌カツの元祖である名店「プリンス食堂」があったあたりなので、そこに残る路地として「プリンスアレイ」と名付け、さらに魅力の発信の拠点として地域住民の関心を高めていくようにします。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
⇒ 市民交流拠点「プリンスアレィ」整備のためのワークショップ事業
3)商店街に関する円卓会議の開催
商店街の内外、地域の内外の様々なセクター、様々な立場、様々な世代の方々が、一宮市の中心商店街に興味を持っています。そうした方々の想いをかたちにすべく、議論の場を設置します。
地位や役職を離れ、一地域市民、一商店街ファンとして、商店街の課題、地域の問題、ビジネスのありよう、老人や生活弱者への対応、他地域や他セクターとの連携のかたちなど、様々な角度からフラットな議論をし、現状の把握や分析を経て、多様なコラボレーションが生まれていくような事業としていきます。
この円卓会議は、将来も費用を探して継続していきたい事業です。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
⇒ 「商店街円卓会議」急ぎ開催、お気軽にご参加ください。