志民連いちのみやは、市民自主性と地域アイデンティティを育くむ諸活動をしています。様々な取り組みの後、1998年から活動を本格化。2005年にNPO法人化しました。
いつまでも知らんぷりを続ける「死民」でなく
文句ばかりを言うが何も動かない「私民」でなく
地域へ自己責任で能動的に働きかけていく「志民」へ
志民連いちのみやは、愛知県一宮市を中心とする地域社会に対して、広義のまちづくり活動を行い、そうした活動を行う団体等の支援を行い、市民・行政・企業・諸団体が協働する地域づくり環境の醸成と自主的市民性の育成を図り、結果として公益に資することを目的として活動しています。
この「志民」というありようは、21世紀初頭、谷岡郁子さんが整理したものです。海上の森の自然保護を語り、万博が愛知県に決まる大きな布石をつくった彼女は、やがて本当に自然に近しいまつりのありかたを模索し「ダレパク」(誰でも万博)を展開していきます。その過程で「志民」という考え方をまとめ、その理念に賛同する人々の「志民連」を形成していきます。志民連いちのみやを創設した星野博は、それ以前から活動をともにしてきましたが、これら活動の中で「志民」という思想性を地域市民活動の柱に置くこととし、その後2005年に「志民連いちのみや」という名称でNPO法人化しました。
仕事や役務などの「業」、自分や家族など「私」、これだけでも随分と厄介なのですが、そにもう一つ、地域社会という「公」を加えた「公私業」の3つを、どれも大切にし、どれも失わず、どれにも想いを持ち続けつつ、リアルな生活圏としての地域で具体的に行動し、働きかけていく「志民」。
私たち自身がそうした「志民」でありますように、そんな同志の多様な活動が地域に広がるように、志民連いちのみやは今日もあがき、もがいています。